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冴木忍『〈卵王子〉カイルロッドの苦難』よりカイルロッドらくがき。
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革命の勢いでついつい『蓬莱学園の初恋!』を読み返してみたり。
もう筋はぞんぶんに頭の中にはいってるから、ものの1~2時間程度で読み終えてしまったんだけど、
毎度同じところで涙ぐんでしまうし、にやりとしてしまう。
前に読んだときもそうだったし、次に読んだときも多分そうだろう。
だというのにまったく飽きずに読みかえしてしまうのはそれだけ良作だからか
はたまた自分の記憶力が残念だからなのか。多分その両方だろう。
ある意味では燃費のよい頭で幸せだ。
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蓬莱学園はもっぱら小説しか手を出してないのだが、
一方ではRPGゲームの舞台世界としての側面もあるようで。
RPG=ロールプレイングゲームといえば
今ではドラクエに代表される形のTVゲームのいちジャンルとしての認識が一般的と思われるが、
Wikipediaを引き合いに出すまでもなくもともとはTRPG(テーブルトークRPG)から派生したもの。
そのTRPGのひとつに『ソード・ワールドRPG』というゲームがある。
このゲームの面白さのひとつにキャラクターメイキングがある。
こまかい説明は省くんだけれども、架空世界で自分の分身として冒険するキャラクターを
作りあげていく工程だ。
その特徴的な部分に、そのキャラクターの生まれ持った資質と職業的な方向性が
「必ずしも一致しない」という点がある。
筋力や器用さなど、彼もしくは彼女が資質的にどのような方面に
秀で(あるいは劣って)いるかの大部分はサイの目によって決定される。
そしてまた彼がどのような出自であり、冒険を始めるまでに
どのような技術を持っているかもまたサイコロによって決められる。
結果、サイの出目によっては「筋肉マッチョな魔法使い」やら
「知性あふれる非力な剣士」などが出来上がることとあいなり、
そしてその結果が他のプレイヤーのキャラクターと比べてどれだけ
不公平に感じられたとしても、おいそれとそれを覆すことができないのだ。
(※もちろん例外はあるし、そのほかにもプレイヤーの自由な選択によって
各種補正を受けることは可能だが、それについてはここでは割愛)
現実世界に生きる我々もまた自らの出自に代表されるように、
自分の人生の多くを自由に選択することはできない。
良きにつけ悪きにつけ、運命は公平に不公平だ。
だからといって、ないものねだりをするのは愚の骨頂。
かつてかのスヌーピーはのたまった。
「配られたカードで勝負するしかない」のだ。